恵美 加子
Masuko Emi
日本のユーモアと粋
赤絵金銀彩に彩られた大きなピーマンの陶器のオブジェを名付けて「美に溢れた」と記す。またピーマンのことを、日本語で「溢美陶辛」(おおなめんたる・ぴいまん)という。この4文字の漢字を解釈すると、「オーナメンタル」とは、「装飾的な」という英語で、これを漢字に当ててトウガラシと呼ぶことから、トウを「陶器」の「陶」とし、「カラシ」を「辛」と書く。リアルな形のピーマンに、日本の着物の絞りの文様を描くなど、さまざまな文様で埋め尽くす。このみやびでユーモラスなピーマンに、日本文化の粋を感じさせる。

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