ライブレポート

中井川 由季
Yuki Nakaigawa


自然の中の驚きから、ものづくりの好奇心がひろがる
「今朝も夜の間につくられたクモの巣に引っかかる。クモの巣の成り立ちを観察して一晩の仕業に感心する。」
中井川由季「見つめる周辺」(2005)より
クヌギ林に住まいをもつ中井川は、自然の中の木々や虫たちの目にすることのできない小さな世界に、心惹かれるという。それは、幼いころから自然の中で育ったからという。
それでこの“日々出会うかたち”―(註)生き物の形や形の奥に秘められた力を、土で作る形に込めることができないだろうかと考え始めた。中井川は、やきものの制作では難しい大型の作品づくりを中心に進めている。彼女の感じとった自然界の不思議な世界は、私たちに予想を遙かにこえた大きさと迫力をもって投げかけられる。

(註)中井川由季「真昼の月」、『中井川由季の茶室パンフレット』山口県立萩美術館(2003)

Copyright 2008 魅せられるサポーターズ